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2011年8月 9日 (火)

瓦礫処理と放射線

村山市には「木質バイオマスリサイクル工場」とそれを使用する「バイオマス発電所」がある。今流行?の再生可能エネルギーの活用だ。

5月、南三陸町にボランティアで行った時に目にした瓦礫の山、これは早急に何とかしなければならない、と同時に不足する電力対策も講じなければ・・と考えると、このバイオマス発電所の事が真っ先に浮かんだ。

すでに採算性の問題で止まっていたバイオマス発電所だったが、市や被災地の要請を受け、7月から瓦礫の中でも家屋材や倒木などの木質バイオマス資源を気仙沼から運び込み運転を再開していたそうだ。

ここまでは、瓦礫処理による震災被災地支援と電力不足を補う発電事業と、カンペキ、良い話だよね~。
・・・原発問題さえ無かったら。。。

その運び先である「木質バイオマスリサイクル工場」が、ウチと同じ工業団地内にある。今日、その会社が説明会を行うというので行ってきた。

いただいた資料は1枚のテキスト。
受入先を気仙沼だけに特定している事と、気仙沼とこちらの両方で全車両の放射線量の測定を行っていると説明がなされた。

でも、一切、数値が出ていないから突っ込みどころが満載。
「測定して安全が確認された後に受入を行っている」と言われても、日々、数値で仕事している工業界の我々には通じません。当然ながら、その安全という限度と実績を質問される。0.2~0.3マイクロシーベルトと考えているが、一応0.3μSv/hを限度とし、実際は、0.07~0.15μSv/hに収まっていると、ここでようやく数値が出てきた。

何やら、「パニックや風評被害が起こると大変なので、あまり大事にせず、騒がず、なるべくデータは公表しないで・・・」な姿勢が思い出される。

テキストにはこうも書いてあった。

1)なお現在の簡易測定器に替わる精度の高い測定機器を発注しております。
2)敷地内の側溝に堆積している泥等について
 今月中に清掃を行い、取り除いた泥等は適切に処分致します。

もう、「ええっ!?」てなもんでしょ(笑)

別に敵対心を持ってる訳じゃなく、会社に帰って社員に安心安全に働けるよう説明するには聞かざるをえなかった。

1)安全と判断する測定器が簡易型って、その数値は信用できるの?(^^;)
  これも問題あるけど、もっと大変なのは、
2)敷地内の側溝の泥から測定された数値は?

・・・・・0.6μSv/h

えっ!? それ、何でさっき言わないの?
最大でも0.3μSv/h以下のものしか運んでないんじゃないの?
ということは、、燃料にするため細かく刻み堆積させると数値は跳ね上がるんだなーと思ったら、これは気仙沼から持ち込まれた影響ではなく、当初から敷地内にあったものと考えられるんだって。は?何だそれ???(^^;) 

団地内には放射線量測定機器を開発している会社があり、独自に測定すると、0.04~0.06μSv/hだったものが7月以降0.08~0.12μSv/hに上昇していると話された。
その上昇傾向は会社側も行政も?把握してないようだった。
つまり、測定はしているものの、測定器の信憑性は確かなものなのか、また、その値が安全なのか安全でないのか、国の指針も出ていないからわからない、どうしようもないとのこと。

そんな話を聞くと誰だって素朴に思いません?
そんなんで安全って言えるの??と。

かえって疑問が疑心を生む結果に・・。

我々工業関係よりも団地内にある菓子業界の会社さんはもっと深刻だ。
風評被害が加われば死活問題だ。
さらには、近くに拡がる田畑を考えると ・ ・ ・

瓦礫処理による被災地支援と電力対策と、本来は諸手を挙げて賛同したいのはやまやまだが、だからといって、放射線量の問題で安全と確約できないものを受け入れて良いものなのだろうか。

後手後手に回り、放射性セシウムに汚染された稲ワラによる牛肉出荷停止問題を目の当たりにしているので、「それでも問題はない」と会社に帰って説明できないと申し上げた。

もうひとつ言い添えたのは、放射線量が凝縮されるであろう焼却灰や敷地の泥の処理。
村山の最終処分場に処理をお願いするのだそうだが、ただでさえ廃水産加工物の問題がある上、最終的にどのくらいの量が処理(埋設)されるの?と思うとこれも心配でならない。

1時間以上にわたって質疑応答が行われた説明会。
帰りがけに、出席されていた女性がポツリ。
「かえって不安になってきたわ」
そうですねw

数値を隠さず、キッチリ安全だと証明できるデータを公にして、瓦礫処理と電力不足の両方を解決する「バイオマス発電」を村山から!と全国に発信できれば最高だと思うんだけど・・・。

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